Italians do it better!

イタリア人はソレが上手。
この台詞、日本ではあんまり聞きませんが、結構ちまたで言われていることみたい。
イタリア人も、自慢げに、あのへたくそなイタリア語訛りの英語で引用するし。
誰がいってるんだか知りませんが。いや、出典が英語ってコトは・・イギリス人はそんなこと言わないだろうからな、やっぱりアメリカ人か。

イタリア人はソレが上手。
ソレ、が何か、は、まあ18歳以上の読者になら分かっていただけますね。
そーです、セックスです。

しかしまあ・・セックスのうまい下手、というのは、こればっかりはなあ・・個人の趣味の問題も大きいと思うので、一概に言えることではないですが。
しかしイタリア人は、強く、熱く信じています。
世界で一番セックスがうまいのは、俺達イタリア人だ! と。
ま、イタリアといえば女たらし、そして種馬の国です(それは言いすぎです。)。
なので、多分平均値としてみれば、イタリア男が相対的に精力絶倫であることは間違いないのでしょう。なにしろ絶倫であることが男としての「魅力」に直結しているらしいから。
そして実際、女の子とのアバンチュール熱望指数は、イタリア男はとても高い。別の言い方をすれば、君達、がっつき過ぎ
そして基本思想が、「女の子の側からしても、気に入った男とのセックスは積極的にOKのはずだ」というものなので、その手口はかなり強引です。「まずはお友達から♪」なんていう女の子の逃げは、ちょっと通じにくい。
なので、寝技に持込むのテクニックは、日本男性よりも優れているかもしれません。
何しろ上記の理由で「セックスをすることがお互いにハッピーなはずだ」と確信しているので、口説きにもなんていうか・・説得力と迫力があるのよ。日本男性のように「がっついたら引かれる」という及び腰な部分が無い分、女の子としてもわりとあっけらかんとOK出してしまいそうな雰囲気、というか。わたくしは身持ちが固いのでそんなことはありませんが。

でもさ。
日本女性から見て、イタリア男はソレがうまいか、というと、多分うまくない。

なぜならそれは、彼らがあまりにも正々堂々と性を謳歌しているからなのです!!!!

日本人にとってのセックスは、裏の世界に属するもの、でしょ? 閨の秘め事だし、セックスへの欲望、というのは、とりあえず日常世界の中では「ないこと」になってる。と思うの。まあ最近はそんなことも無いのかもしれないけど、文化伝統的には、そうであるはずです。すくなくてもここ数百年くらいは。平安時代までさかのぼると、またちょっと違うけど。
とりあえず、セックスの欲求を赤裸々にしてはいけない、という基本思想の上に人々は生活しているわけです。
だから日本ではセックス関係は裏に裏に入っていき、モザイクはかかるし年齢制限も厳しい。
避妊用のグッズだって買うときは恥ずかしいものだし、いやむしろソレ言ったらもしかして生理用品買うのだって恥ずかしいくらいだしなあ。
しかし、その「裏」で「恥」であるからこそ、日本のアダルト文化は花盛り、なわけです。
アダルトビデオのバリエーションがこれだけあるのも、ロリータ系アニメが百花繚乱なのも、アダルトサイトが乱立するのも、それがあくまでマニアで、秘め事にかかわる部分だからだと思います。
「タブー」なものは、常に「燃える」からね。
隠微、というのが日本のセックスのひとつのキーワードであるかもしれません。

ちなみに、日本のアダルト・アニメ(当然わたくしは見ませんが、ロリータっぽい女の子のポルノっぽい漫画とかアニメ)は、イタリアでは超有名。というか、「そういうアニメ」とドラゴンボールやルパンといった「普通のアニメ」を区別できないイタリア人のお母さん達は、「日本のアニメはいやらしくて、子供に見せられない」という妙な非難をぶつけてきたりします。
っていうかね、アニメって、イタリア人にとっては子供のためのものなわけです。何しろイタリアの代表的アニメは「カリメロ」だから。
だから、アダルト・アニメというものの存在が、イタリア人には理解できない。
いきおい、ポルノ・アニメも子供のためのもの、と勘違いしてしまう大人が続出したりするわけです。
そしてついでに言っておけば、性的虐待を含む未成年への虐待は、日本よりもずっとタブー視されている問題なので、アニメといえども子供がスキャンダラスな行為におよんでいる表現というのは凄く抵抗があるわけね。
で、日本人は「むっつりエロ」という評判は世界各地を覆っているのですが、その辺はまあ、「アニメ」にたいする意識が違うので、一概にロリータ・ポルノ・アニメがどうこう、という話ではないんですが、しかし。

日本のそういうメディアおよびアダルト・カルチャーが、日本人の性的知識・および嗜好をよりディープなものにしていることは間違いないでしょう。
別に誰もがロリータ好きという意味ではなくて、しかし、これだけの数の、そして種類のアダルトビデオがナチュラルに流通している国というのは、なかなかないんだから。
セックスというのが「陰」の部分に属するものだからこそ、裏に回った欲求が、そういう暗い花を咲かせるわけです。背徳の魅力というかなんというか。

でもそれってさ、「本能としての性欲」とは、逆方向のベクトルなんだよね。
本能だけ考えたら、そういうディープでマニアックな趣味嗜好なんていうのは必要じゃないでしょ。最終的に行き着くところは決まってるんだから。
その行き着くまでの道筋にここまで「凝る」というのは、動物としての本能などではなく、人間の頭脳のイマジネーションの産物なわけです。

というか、本能だったら逆に、隠す必要もあんまり無いわけでしょ。食欲と睡眠欲と同じレベルの話だったら、恥ずかしがる必要だってないんだから。セックスが恥ずかしく、隠すべきものになるのは、そこに「本能以外の何か」というのを付け加えていった結果だもん。

もちろん、イタリア人だっていくらなんでも人前でセックスはしませんわよ。そんな。アナタ。
でも、日本人と比べて、「本能的」であることは確か。
イタリア人にとってのセックスは、日本人にとってのセックスと比べて、あっけらかんと明るいのです。
もちろん、イマジネーションだってある。セックスを楽しもう! という勢いもあるし、それなりの技術力というかそういうのもある。
身体的なことを言えば・・まあ、日本人に比べて、恵まれてると少なくても本人達は信じてますね。よく話題になるからね、それ。

だけど、イタリア人のイマジネーションというのは、例えば音楽に合わせて彼氏の前で、女性がストリップをしちゃうとか、そういう・・なんていうかなあ・・とにかく明るいのよ。「本能としての性欲」をいかに楽しく満たすか、という方向性と言えばいいか。
タブーじゃないんだよね。セックスを楽しむという姿勢が。
なにしろイタリア人に大人気、今でも伝説となっているエロティック・ムービーは、日本人が見たらしらけて怒り出すかあまりの突っ込みどころに笑い倒すしかない「ナイン・ハーフ」ですから。
だから、日本の「性欲とは逆のベクトル」(だから暗くてマニアック)とは正反対で、「性欲にそったベクトル」、あっけらかんとガチンコ勝負。

あとは本当に個人的な好みの問題となってしまうのでなんとも言えませんが、日本のベクトルに慣れている人にとっては、イタリア人のセックスって、あんまり合わないような気がするけどなあ・・
アナタもありませんか、洋画のラブシーンでドン引きしてしまったこと。
わりと即物的な男性には、イタリア女性はいいかもしれませんが・・過剰なまでにスピリチュアルなセックス(およびその関係の情報、嗜好)に慣れている日本人女性に、そのガチンコ系あっけらかんさは・・どうなんだろうなあ・・

まあ、こればっかりは密室アドリブドラマ、しかも各国各人趣味嗜好もそれぞれなので、一概には言えないけど。

そういえばさ、最近イタリアでは「ポルノ増税」が話題になってましたね。
ポルノ商品に対して多めに課税する、ということのようで。それもすごいよね。消費も多いらしいから、とりやすい税なんだろうけど。ポルノ増税。
おもしろすぎ。