| ハワイにおける日本人観光客という人種。 アローハ、マイダーリンズ! というわけで行って参りました新婚旅行。 実はさ、ハワイに行くっていうの、本当に意外だったみたいで、関係者全てに「・・何故ハワイ・・」と絶句されたのですが、理由はわたくしにも不明。 旅行が趣味、と言い切るわたくしにとっては世界中何処もいってみたいところばかりで、今回もタイ・ベトナム・トルコ・イタリア・フランス・ラス ヴェガスなどなど、さまざまな候補が現れては消えていったわけですが。 幸いなことに、うちの新郎(と書くのもなんだし、わたくし、旦那、とか亭主、というのはどうしても夫という意味では使いたくないので、これからはKさん、と呼ばせていただきます。この先Kさんという表記があったらうちの夫のコトだと思ってくださいませね)も旅行が趣味なので、これからいくらでも何処にでも行けるだろう、というのはあるのですが。 まあ、新婚旅行でもなきゃ行かないでしょう。という基準で選んでみたところ、出てきたのがハワイ。 んー、そーねえ。一生に一度はいってみましょうハワイ! というわけで、一路わたくしたちはハワイへと飛び立ったわけです。 大変申し訳ないことながら、わたくし、実はハワイという場所に全くといっていいほど魅力を感じていませんでした。 イメージとしては、海外旅行初心者の日本人のための、お手軽リゾート。日本語も通じる、適度に海外風情のある、一種の「海外風テーマパーク」。だと思っていたわけです。 で、常夏で、いつも暑くて、海が綺麗。 観光で栄えている場所だから、人々はフレンドリー、所謂アロハ・スピリットというやつ。 そんな感じ。 しかしわたくしのイメージはいきなり裏切られます。 だって、寒い! し、雨降ってる!!!! うちのKさんは雨に濡れると体が溶ける、と本気で信じているんじゃないかと思われるほどの雨嫌い。 わたくしは、私が外にいる間は雨が降らない、と信じているくらい晴れ大好き。 ショックが隠しきれません。 っていうか、数々の雨の天気予報を覆し、桜も無理やり咲かせる晴れ女として一部に有名なわたくしの新婚旅行先が雨って一体どういうこと?? と混乱するわたくし。っていうか夏物の服しか持ってないんですけど。傘なんて持ってきてないんですけど。 事前のリサーチ不足で全く知らなかったのですが、ハワイ、オアフ島はわたくし達が着くほんの数日前まで、空前の集中豪雨が降り続く異常気象で、とてもバカンスどころではなかったらしいのですわ。 気温も上がらず、大変な春先だった模様。 幸いにも晴れ女パワーのおかげかどうか、わたくしの到着以降天候は持ち直しましたが・・しかし、寒いぞ。こんなんで海には入れるのか? そしてもう一つ裏切られたこと。 日本語、通じないじゃん!! まあ、Kさんもわたくしも英語には不自由しないので、英語で一切問題はないのですが、最初から英語で話そう、という時と日本語でも大丈夫、と思うのでは心構えが全然違います。 しかも、日系の方が多いので、外見的には全くの日本人、なのに日本語が全然通じない!! という人が多いとかなり調子が狂います。 奥が深いぞ、ハワイ。 しかも、空港で入国審査をしていた若干日系っぽいおっさんは異様なまでの無愛想・ぶっきらぼう、というかはっきり言って横柄。アロハ・スピリットは何処へ行ったんだ、アロハ・スピリットは!! と、第一印象はかなり悪い。 こんなんで大丈夫なのか、新婚旅行? と、不安な滑り出しを見せたわたくし達ですが。 わたくしは冷静に観察を開始いたしました。 とりあえず、日本人は多い。 町を歩いていると半分くらいが日本人らしく思われます。まあ、日系の現地の人、というのもたくさんいそうなので、そしてわたくしたちが乗っていった(近頃問題の)JALには韓国・中国の方もたくさんいらしたので(しかし何故韓国・中国の人たちが成田からハワイへいくのかしら?)全部が日本から来た日本人、というわけではないのかもしれませんが、老若男女、特にかなり若い男女や家族連れの方々の姿が目立ちます。 だから、問題の入国管理官・その他の人々とかも、必要な単語は知っているわけです。「ゼイカンシンコクショ」とか「ミギテ」とか「ココ」とか、本当にいくつかの必要な単語、というレベルで。 で、まあわたくしは「英語を喋れることは海外旅行に行く上で必須のスキルである」なんてことは思っていないわけですが、海外旅行初心者が最初に行く外国としてのハワイを想定した場合、皆さんきっとなれない外国で戸惑ったり、わからなかったり、立ち往生したすることが多いのでしょう。 これはたぶん、ハワイに特有の現象だと思うのですが、観光客は半々くらいの割合で、日本人かアメリカ人。 確かに韓国・中国・その他の国の人もいるけど割合としては微々たるもの。 つまり、ハワイの現地の方々にとっては、人種は二種類に分けられるわけです。 「言葉の通じる、本土から来たアメリカ人」と「言葉の通じない、しかも海外慣れしていない日本人」。 そしてハワイはアメリカです。間違いなくアメリカ文化の国。でも、人種の坩堝、といわれるアメリカ本土とちがって、日米の二つの国の割合がかなり高い。 イタリアとかだと、観光客は全世界から集まってきているし、もともと英語を母国語としているわけでもなく、世界の言葉が入り乱れて観光客とは言葉が通じなくて当たり前、的な雰囲気が感じられるのですが、ハワイに限っていえば、観光客の半分とは言葉が通じ、残りの半分とは全く通じない、という、かなり特殊な二極化になっていると思われます。 同じ観光客、というお客さんを相手にしていながら、片やアメリカ人同士は当然英語で、そしてアメリカ的なフレンドリーでノリノリな感じで会話が成立しているし、片や日本人相手では言葉も通じず、そもそもシャイで不器用な日本的謙譲の美徳(?)のおかげで、コミュニケーションは困難を極めます。 これだけ日本人多いのに、何でアナタ達日本語勉強しないの? と、不思議にもなりますが、出来ないものは仕方ない。 と、いうわけで、必然的に、「日本人には、とりあえず必要不可欠な単語だけで何とか用を足してしまおう。アロハ・スピリットを発揮できなくてもどうせ文句も言ってこないし。でも大事なお客さんだからとりあえず、あんまり失礼はないように。当たらず触らず、くらいで。」的な、人種差別とは違う、微妙な距離感、というものが感じられます。 これを助長しているのが、異様に整備された日本人向け観光のオーガナイズ。 大手旅行代理店がこぞって、町中のいたるところに事務所を構え、そこには当然日本人のスタッフが大勢常駐して、日本人のための無料バスが町中を駆け巡る。なにをするにもオプショナル・ツアーという送迎つきの日帰りツアーがあって、待ち合わせ場所に行けば流れ作業的に目的地まで連れて行ってもらえて、ホテルまで送り届けてもらえます。そういう意味では日本語だけで不自由ない、といえばない。 夜のお食事ツアーまで豊富にあって、延々とそういうツアーに参加していれば、多分英語を一言も喋らずに旅行を終えることも出来るでしょう。 ただし、そのツアーに参加している間は本当に流れ作業的に、決められた行程を踏んでいくだけなので、添乗スタッフが日本語が出来なくても問題なし。 ね、なんか微妙な距離感、っていうの、わかる感じがしませんか? ある種、同じ場所に二つの世界が別々に存在しているようなSFっぽささえ感じさせます。 確かに、アメリカ人と日本人がわんさかいる観光地なのに、別々の次元を歩いているかのような。 しかしこれは悪いことではないのです。 海外での日本人向け施設、というと、わたくしはどうしてもかなり貧乏臭くてちょっと惨めな感じのする雰囲気を想像してしまうのですが(ヨーロッパだとどうもそういう感じがしませんか?)、ハワイでは全くそんなことはありません。 日本人スタッフも、日本国内での一流の旅行代理店と同じレベルのサービスを提供してくれるし、そのオペレーションは見事の一言。 日本人という、海外旅行にはかなり不向きな人種のために、現地の人と出来るだけ係わり合いになることなく海外を楽しめるシステムを構築しているという意味では、芸術的な気もします。 だから、ヨーロッパやアメリカ本国での「気を張ってないと日本人だから舐められちゃう!」というようなプレッシャーもないし、日本人の皆様は非常にのびのびと、臆するところなく海外を満喫できるというわけなのね。なるほど。 しかしまあ・・わたくしからすると、この点だけ見ると、かなり不満なのよねー。 わたくしが英語で話しかけてもカタコトの日本語で答えが返ってくるので、会話が成り立たないというのはまあ・・仕方ないとしても、たとえばレストランのマネージャーが、隣の席に座ったアメリカ人には親しげに声をかけているのにわたくしたちのテーブルは素通り、というのはなんか面白くない、というか・・。 でも、向こうにしてみれば、「英語で話しかけてもいい人」と「英語で話しかけられたらお互いに気まずい人」の区別なんてつかないわけだから、触らぬ神にたたりなし。なのは仕方がない。 と、いうのがハワイにおける日本人観光状況の私的調査報告でございます。 これだけ読むと、かなり不満たらたらな感じがしないでもないですわね、我ながら。 でもこれが、日にちを重ねるにつれて少しずつ変わっていくんだなー。 と、いうことで続きは次回。 旅行記が長文になるのはいつものこと、お許し遊ばせ。 |